今年も行ってまいりました。
昨年から再開している神保町の秋の名物こと、神保町ブックフェスティバル&神田古本まつりに行ってまいりました。
今年は11冊の本を買ってまいりましたのでご報告致します。
三宅雄彦『保障国家論と憲法学』(尚学社、2013年)
ドイツにおける保障国家論を批判的に論ずる。三宅先生の2冊目の単著。板垣勝彦『保障行政の法理論』(弘文堂、2013年)とともに保障国家論において参照されるべき1冊。小山剛『「憲法上の権利」の作法(第3版)』(尚学社、2016年)
言わずと知れた三段階審査論の基本文献。三段階審査の普及(≠導入)に一番貢献したと言って過言ではない本。一時代を築いた本として後世でも参照されるであろう未来の古典。工藤達朗『憲法学研究』(尚学社、2009年)
新・四人本の著者の一人としても有名な工藤先生の論文集。書店ではほぼ見かけることがなかったので、今回手に入ってとても嬉しい。駒村圭吾=鈴木秀美編『表現の自由Ⅰ 状況へ』(尚学社、2011年)
以前に本書所収の蟻川論文に関して記事を書いたことがありました。手元に置いておきたいと思っているうちに在庫僅少になっていたので、これもゲットできてよかったです。各論文力作揃いです。uyutomo.hatenablog.com
大沢秀介=小山剛編『自由と安全-各国の理論と実務』(尚学社、2009年)
「市民生活の自由と安全」研究会による論文集。憲法学者と実務家が寄稿する。大沢秀介編『フラット化社会における自由と安全』(尚学社、2014年)
こちらも「市民生活の自由と安全」研究会による論文集。工藤達朗=小山剛=武市周作編『憲法裁判の制度と実践』(尚学社、2023年)
中央大学の畑尻剛教授の古稀記念論文集として企画されたが、畑尻教授の急逝により事実上の追悼論文集になったもの。今年の7月に出たばかりの新刊でしたが、ブックフェスティバルのワゴン上に出ておりました。尚学社の心意気には大変感動しました。ペーター・ヘーベルレ著(井上典之=畑尻剛訳)『文化科学の観点からみた立憲国家』(尚学社、2002年)
勉強不足で全然知らなかったのですが、ヘーベルレの講演集が尚学社から出ていたようです。畑尻追悼論文集とともに購入しました。じっくり読みたいと思います。本論文は以前にレビューしていますが、図書館で借りて読んだものだったので今回購入しました。民法っぽくなくて、読んでいて楽しかった論文です。uyutomo.hatenablog.com
大橋洋一=仲野武志編『法執行システムと行政訴訟』(弘文堂、2020年)
京都大学の髙木教授の退職記念論文集です。巻末に著作目録とそれに対する髙木教授のコメントがあるのが目を引きました。執筆者も豪華で読むのが楽しみな1冊です。長年探していましたが、ついに買ってしまいました。こちらは神保町の南海堂書店で500円で購入。状態もそこまで悪くなく、大満足です。