ゆとり社会人の読書ノート

法律を中心にいろいろな本を読みます

蟻川恒正『憲法的思惟』(岩波書店、2016年)

蟻川恒正の記念碑的論文集を読みました。

蟻川恒正は、元東京大学教授の憲法学者で、本書の元となっている助手論文で学会にデビューしました。

本書は、バーネット判決におけるジャクソン判事の「思惟」から、アメリ憲法学の根本にある個人主義や戦時/平時といった通奏低音を読み解くというスリリングな一冊です。

本書を通読したのは今回が初めてですが、アメリ最高裁判事についての少々の勉強*1と、バーネット判決の通読をすれば、内容は理解できそうです。
(次に読むのがいつになるかはわかりませんが)

元々は創文社から出ていて絶版になっていましたが、岩波書店が再刊してくれました。

色々と批判のある岩波書店ですが、このような文化的貢献については特筆されるべきでしょう。

蟻川教授の他の著作についてのレビューは下記ご参照ください。
uyutomo.hatenablog.com
uyutomo.hatenablog.com
uyutomo.hatenablog.com

*1:本書が有用です(昔読んだのですが、内容は忘れてしまいました。 uyutomo.hatenablog.com )。