蟻川恒正の記念碑的論文集を読みました。
蟻川恒正は、元東京大学教授の憲法学者で、本書の元となっている助手論文で学会にデビューしました。本書は、バーネット判決におけるジャクソン判事の「思惟」から、アメリカ憲法学の根本にある個人主義や戦時/平時といった通奏低音を読み解くというスリリングな一冊です。
本書を通読したのは今回が初めてですが、アメリカ最高裁判事についての少々の勉強*1と、バーネット判決の通読をすれば、内容は理解できそうです。
(次に読むのがいつになるかはわかりませんが)
元々は創文社から出ていて絶版になっていましたが、岩波書店が再刊してくれました。
色々と批判のある岩波書店ですが、このような文化的貢献については特筆されるべきでしょう。
蟻川教授の他の著作についてのレビューは下記ご参照ください。
uyutomo.hatenablog.com
uyutomo.hatenablog.com
uyutomo.hatenablog.com
以下は投げ銭用です。
*1:本書が有用です(昔読んだのですが、内容は忘れてしまいました。 uyutomo.hatenablog.com )。
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