ゆとり社会人の読書ノート

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スルガ銀行『第三者委員会調査報告書』

話題のスルガ銀行事件の第三者委員会報告書が公表されました。

お知らせ|スルガ銀行
エビデンス偽装によるシェアハウスへの貸出が問題になっているスルガ銀行ですが、一昨日、第三者委員会による報告書が公表されました。

報告書によると、今回の問題の原因は、①現場の情報が経営層まで届いていなかったこと、②営業部門(特に、収益物件へのローンを扱うプライベートバンク部門)が聖域化されており、審査の牽制が働かなかったこと、が挙げられています。

それはそれでそうだろうなと思うのですが、もっと根源的な理由としては、

静岡銀行横浜銀行に挟まれており、個人向けローンに特化せざるを得なかった
 ↓
②個人向けローン拡大のために収益不動産への貸付を拡大
 ↓
③他行への借換えや、約定弁済によって平残が減少していくので、常に新規の貸付を積み上げていかないといけない
 +
スルガ銀行のPB以外の部門は拡大余地が少なく、PBにプレッシャーが一点集中
 ↓
⑤業務分掌規程上さしたる業務もない、COOの麻生氏が、営業部門のトップとして審査に圧力をかける等の強権的な振舞を行い、聖域化していく。

ということではないかなと思います。

スルガ銀行の個人向けローン特化という戦略は、個人的にはいい戦略だと思いますが、戦略の良さと戦略の実行とは、また違うということですね。