業績好調なヒューリックの変革を描いた1冊です。
ヒューリックは、みずほ銀行系の不動産会社だった日本橋興業を前身としていて、みずほ銀行副頭取だった西浦氏がトップに就任して以来、業績を順調に伸ばしている不動産会社です。
2017年12月期には、売上高2,896億円、経常利益618億円(経常利益率21.8％)、純資産3,788億円、総資産13,521億円(自己資本比率28.0％)と総資産は財閥系大手に迫る水準となっています。
元々銀行系ということもあり、好立地のオフィスビルを多数保有していましたが、都心部での積極的な物件取得、既存物件の建て替え、REITを活用した物件の売却によって売上を拡大してきました。
そんな業績好調なヒューリックですが、西浦氏が着任した直後は銀行の出向先にありがちな、やる気のない社員にあふれていたそうです。トップの西浦氏が、直接決断を下し、メッセージを発信していった結果、社員のモチベーションも上がり、中途入社で優秀な人材が集まるようになったとこのことです。
準財閥系という不動産会社として安定した基盤を持ちながら、積極的な事業展開で注目を集めるヒューリック。今後も展開を見続けていきたいと思います。
