経営者のリアルを描いた1冊です。
個人的に、経営者がピンチに陥った際のドキュメントが好きでよく読んでいます。本書もそのうちの一つで、キリンビールに勤めていた筆者が父の死をきっかけに、40億円の借金を抱える居酒屋店33店を引き継ぎ、借金を返済するまでのドキュメンタリーです。
キリンビールという超大手企業から、中小企業の泥臭いビジネスの場に放り込まれた筆者の悪戦苦闘がとても興味深いです。
絶望的な状況から一つ一つ当たり前のことができるようになり、業績が上向いて借金の返済につながっていく様子は、手に汗握てキリキリと胃が痛むような気分になります。
今まで紹介した類書として、杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』*1がありますが、舞台が中小企業の分、『ある日突然40億円の借金を背負う』の方がリアルで泥臭いです。
今後も類書を読んで、ビジネスの厳しさを疑似体験していきたいと思います。
以下は投げ銭用です。
この続きはcodocで購入