『野村證券 第2事業法人部』に続いて、企業の裏側を描いた本です。
本書は、イトマン事件をめぐる住友銀行内部の動きを克明に記した1冊です。本書の著者は、元住友銀行取締役の國重氏で、イトマン事件で揺れる住友銀行の中で、業務渉外部の部長として、上層部の動きを事細かにメモしていました。
腐敗し、自己保身に走る上層部と、それを客観視し、マスコミ等への内部告発によって事態を収束させようとする「バンカー」の筆者。
後の世代から見ると、「何でこんなことが」と思ってしまうような内容が、國重氏のメモのおかげで克明に記されています。
重い内容ですが、企業や組織はこのような状況になる可能性をもったものであると認識することは、働く上で重要だと思います。
以下は投げ銭用です。
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