民法総則で人気の基本書です。
近年の民法総則分野における売上げナンバーワンは、間違いなく本書でしょう。シリーズ物以外では、四宮(=能見)民法やヤマケイ*1などがありますが、本書の地位は揺るぎません。
本書の最大のウリは、ケースメソッドを用いて、分かりやすく民法総則を勉強できることでしょう。
さらに、用語解説もあり、文章も噛み砕いてあることから、分かりやすさは群を抜いています。
この点、四宮総則やヤマケイは、ある程度民法のことが分かっている前提で書かれている本なので、初学者が読むと痛い目を見ます(笑)
初学者としては本書以外に選択肢はないのですが、個人的にはもっと淡々系の本が好みなので、本書をイチオシはできません。LEGAL QUESTシリーズの民法総則は、370ページと形式的には最高なのですが、なんせ記述が……なので。早期の改訂が望まれます。
*1:一応シリーズものですが、まだ完結しそうにないので……