ゆとり社会人の読書ノート&エクセルVBA

素人が公法を中心に幅広く読書をします&エクセルVBA奮闘記です。

友岡賛編『会計学』(慶應義塾大学出版会、2007年)

会計学の入門書のご紹介です。

本書は、友岡教授の門下生や弟弟子によって書かれた会計学の入門書です。

入門書でありながら、かなりクセの強い本です。編者註を使って通説的な見解に対する疑問を繰り広げています。

また、類書では余り言及されませんが、編者の専門である会計史*1についての言及もあります。

このように、特徴的な本なのですが、全体的に記述が薄い印象を受けました。説明に一抹のもどかしさを感じます。

とはいえ、会計学は、実務に傾斜した本が多いので、本書のような「学者が書く」入門書というのも一定の需要があるのかもしれません。

全員にオススメできる本ではありませんが、副読本ならおもしろく読むことができると思います。

*1:会計史的側面の入門書として、友岡賛『歴史にふれる会計学』(有斐閣、1996年)があります。