約500ページと分量が多いように見えますが、判が小さく文字も大きいため、分量ほどの「重さ」はありません。むしろ、もっと詳しく!と思うことの方が多いです。それだけ簡明な記述に徹していると言えます。
アメリカは判例法国なので、本書の記述だけでアメリカ憲法を理解することは困難でしょう。手元に判例集があると理解が進むと思います*1。
他方、判例とともにアメリカ憲法を学びたいというときには、この本が有用です。
樋口・アメリカ憲法は、600ページを超える力作で、通読だけでなく辞書的な使い方もできます。
本書でも疑問が解決しない場合には、英語で書かれた文献をあたるしかなさそうです。
chemerinskyは、アメリカ憲法の概説書の中でも特に評価の高いものです。Amazon.comのカスタマーレビューは大変なことになっています(笑)
http://www.amazon.com/Constitutional-Law-Principles-Policies-Treatise/dp/0735598975/ref=asap_bc?ie=UTF8www.amazon.com
長くなってしまいましたが、松井・アメリカ憲法は、概説に最適の本です。アメリカ憲法を学ぶならまず本書から読み進めることをオススメします。
以下は投げ銭用です。
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