楽天創業者・三木谷氏の生い立ちに迫る1冊です。
本書は、楽天の三木谷社長の生い立ちについて、本人・両親へのインタビューに基づいて書かれた書籍です。楽天創業者としての三木谷氏に大きな影響を与えたのは、神戸大学で経済学者をしていた良一氏で、
子供たちによく「そもそも」から始まる本質論を質問して、自分で考える能力を養っていたそうです。
学生時代にはテニスにのめり込んで落ちこぼれになってしまうものの、当時エリート中のエリートが集まっていた興銀への就職を決め、
事務方かつ一橋大学出身ながらハーバード大への留学を認められる等、要領の良さを見せる三木谷社長。
その直感的なセンスを裏付けるために、人生の要所要所で、合理的な考え方をする良一氏にアドバイスをもらい、
自身の直感を裏付けていたそうです。
企業としての楽天や、創業者としての三木谷氏への考察・記述はあまりありませんでしたが、親子の関係を通じて、
三木谷氏の本質に迫る1冊でした。