リクルートの歴史をたどる1冊です。
リクルートと言えば、人材紹介を中心にして、人と人を結びつけるビジネスで存在感を示す企業です。「SUUMO」「ゼクシィ」「とらばーゆ」等、生活のあらゆる分野にリクルートのサービスが張り巡らされており、ふと考えるとその存在感の大きさに気づかされます。
今期は2兆3,000億円の売上予想となっており、2014年の再上場以来、最高の業績となりそうです。
そんなリクルートですが、以前の「営業会社」気質から脱却しようと、2つの施策を進めています。
1つは、IT人材の雇用です。リクルートは元々、営業会社として有名でしたが、リクルート事件以後低迷している間にIT系企業が勃興し、「うちが開発すべきサービスだったのに」というサービスが、他のIT系企業によって開発され、社会に浸透していきました。
これからはITという認識はリクルートにも強く認識されているようで、データサイエンティストを筆頭にIT系人材を数多く採用しています。
もうひとつは、海外M&Aです。2012年に965億円で買収したインディード社を皮切りに、1,000億円クラスのM&Aを立て続けに成功させています。
直近でも、2018年5月に企業の口コミ情報サイトのグラスドアを1,270億円で買収しています。2014年の上場で得た現預金を積極的にM&Aに振り向けて、HR産業で世界No.1になることを目標としています。
売上や利益の伸びは申し分ないですが、革新的なサービスを生み出してこそのリクルートというのは、社員が一番自覚していることだと思いますので、世界が変わるようなサービスに期待です。
以下は投げ銭用です。
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