リーダーは必ずしも「いい人」である必要はない、という通説とは逆の主張をするビジネス書です。
ビジネス書や自己啓発書を読んでいると、リーダーたるもの人間として「人徳」の面でも優れていなければいけないと説くものが多いです。そんな中本書は、リーダーとして必要とされることの多い「謙虚さ」「自分らしさ」「誠実さ」「信頼」「思いやり」といった要素は必要ないと言います。
むしろ、理想のリーダー像にとらわれてしまう方が弊害だと言います。
リーダーとして有名な、ジョブズやウェルチが善人だったかという問いは、上記の主張に説得力を持たせます。
むしろ、自分第一に行動する方が出世するとまで言います。
たしかに、理想のリーダー像に固執するあまり、結果が出ないのはリーダーとして問題です。ジョブズのレベルまでとは言いませんが、多少人格面に問題があったとしても、ビジネス上尊敬できる部分があれば、リーダーとしては及第点、むしろそれ以外はいらないということなのでしょう。
私はまだそのレベルにまで達していませんが、少なくともリーダー自身に実力があることは大前提でしょうから、まずは仕事ができるという段階をクリアしていきたいと思います。