全盛期の野村證券のリアルを描いた1冊です。
野村證券といえば、「営業が強い」というイメージを持つ人が多いかと思います。しかし、本書を読むと、その強さは想像を絶するほどのものだと分かります。
手数料を稼ぐために顧客の損失も辞さない営業スタイルは、他の営業会社と比べても圧倒的でしょう*1。
その中で、筆者はとにかく営業にのめり込み、第2事業法人部という花形部署に栄転するまで出世していきます。
筆者としては、オリンパスの粉飾決算事件にかかわっていないことの証明のためにこの本を書いており、後半になると弁明のようなものが多くなってくるが少し残念です。
ただ、野村證券という会社の実情を知り、鑑とするには十分すぎる本です。エンターテインメントとしてどうぞ。