アップルの創業者、スティーブ・ジョブズの自伝映画です。
本作品は、ジョブズの大学時代からアップル復帰に至るまでを中心に描いています。ヒッピー文化にかぶれたり、LSDを吸ったり、彼女を妊娠させても責任を取らなかったり、独裁のせいで自ら創業したアップルを追われたりと、ジョブズの負の側面を積極的に取り上げて描写しています。
こういう自伝的作品であれば、プラスの側面とマイナスの側面をうまく配合するのが王道なのでしょうが、本作品ではマイナスの側面が大きく取り上げられています。
マイナスの側面を取り上げるとしても、「普通の人と同じ」であることにフォーカスすれば大衆心理に訴えかけることができるのでしょうが、それもしていません。
何を伝えたいのか、いまいちわからない映画でした。