不倫を題材に、人間の究極の愛を描いた作品です。
本作品は、渡辺淳一の同名小説を映画化したものです。元々は日経新聞に掲載されており、1997年の単行本出版の3か月後に映像が公開されました。
本作品は、敏腕編集者の久木祥一郎と、カルチャーセンターで書道の講師として働く松原凛子の不倫を描いています。
二人の愛が深まるにつれて、あらゆるものを犠牲にして密会を重ねるようになり、家族を捨て、仕事を捨てるようになっていきます。
その分だけ、二人の愛は密度を高めていきます。
最後には、結合したまま心中することで、愛を永遠に結晶化させます。
本作品は、愛の究極の姿を描いていますが、なぜそこまで愛し合えるようになったのかの描写が足りない気がしました。
愛とはそのようなものではないと言われてしまうと、そんなものかとも思ってしまいますが……
不倫を描いた映画ですが、観ると心が洗われます。リフレッシュしたいときにオススメです。