ゆとり社会人の読書ノート

法律を中心にいろいろな本を読みます

宍戸常寿『憲法 解釈論の応用と展開(第2版)』(日本評論社、2014年)

司法試験受験生に人気の本の紹介です。

本書は、具体的な設例を基にして、判例・学説を一通り学んだ法科大学院生・司法試験受験生を、最先端の議論まで導く本です。

設例に対して解説を加える形で書かれていますが、ある程度網羅的に内容を扱おうとしています。

その解説では、受験生が予備校に叩き込まれる通説を理論的にぶった切っています。とりあえず答案が書ければいいという安直な考えをものの見事に破壊していく様子は、爽快とでも言うべきでしょうか。

最先端の議論まで「導く」ことを主題としているので、その「答え」までは用意されていないことも多々あります。そこから先は、学者ですら解答を持ち合わせていない領域です。

本書が対象としている受験生に対して、このレベルの理解が必要なのかは疑問です。仮に、このレベルで司法試験の全科目をこなしていたら、いつまで経っても合格できないこと間違いなしです(笑)

それでもまだ「考えたい」という人は、本書を読み解いてみてください。そこに見える世界が、希望にあふれた世界か、混沌の闇かはあなた次第。。。