話題の本の紹介です。
本書は、カウンセラー兼ナンパ師という肩書を持った著者が、どのように自己を形成してきたのかをつづった本です。具体的なテクニックを体系立てて説明するというよりは、コミュニケーションに対する捉え方がどのように変化してきたのかが主題となっています。
エッセイ仕立ての文章になっているので読み進めるのは楽ですが、本書から具体的な指針であったりマインドセットを吸収しようとすると、少し苦労するかもしれません。
藤沢数希『僕は愛を証明しようと思う。』*1が、小説仕立てでありながらも、情報を抽出しやすい本であったのに対して、本書は、(心理的な側面を扱っているせいか)「で、何なの?」となることが多かったです。
扱われている内容自体は、類書があまりなく貴重だと思いますが、その伝え方が、私にはフィットしませんでした。