ゆとり社会人の読書ノート

法律を中心にいろいろな本を読みます

増井良啓=宮崎裕子『国際租税法(第2版)』(東京大学出版会、2011年)

国際租税法の基本書のご紹介です。

国際租税法 第2版

国際租税法 第2版

本書は、租税法学者と税務訴訟の第一線で活躍する実務家がタッグを組んで書いた基本書です。

こう聞くと、先端的な論点が目白押しでさぞかし難しいのだろうなと思うかもしれませんが、実際はその逆で、基礎の部分を分かりやすく丁寧に説明してる本です。

どれくらい分かりやすさに力を入れているかというと、

  1. 条文が引用されている。
  2. しかも、条文の中で重要な語句にはアンダーライン、ゴシックがかかっている。
  3. 図表が頻繁に登場する。
  4. 学習目標が示されている。
  5. 適宜、内容の確認問題が付されている。
  6. 発展的な内容はコラムとして別枠で議論されている。
  7. 発展的な学習のために、章末に論点が示され、参考文献に誘導している。
  8. 事例演習が2回あり、それらは会話形式で展開されている。

と、圧倒的な手間をかけて教育的配慮をしている本です。

イメージとしては、アメリカの教科書といった感じでしょうか。しかも、冗長さを感じさせません。

国際租税に興味があるなら、必ず読んでおきたい1冊です。

この本を読んで国際租税法の基礎を習得したら、「西村高等法務研究所 理論と実務の架橋シリーズ」の一連の本も読んでみたいですね……

移転価格税制のフロンティア (西村高等法務研究所理論と実務の架橋シリーズ)

移転価格税制のフロンティア (西村高等法務研究所理論と実務の架橋シリーズ)