ゆとり学部生の読書ノート

公法を中心に、気になった本について書きます。

上村忠男『現代イタリア思想をよむ(増補新版クリオの手鏡)』(平凡社ライブラリー、2009年)

現代イタリア思想の入門書です。

現代イタリアの思想をよむ―クリオの手鏡 (平凡社ライブラリー)

現代イタリアの思想をよむ―クリオの手鏡 (平凡社ライブラリー)

私がこの本を買ったのは、神保町ブックフェスティバルのときでした。平凡社の社員さん曰く、「書店員が現代イタリア思想について勉強するときにまず最初に読む本」とのことです。その謳い文句で思わず買ってしまいました(笑)

永らく「現代哲学」といえば、フランスが知的母国でした。サルトルメルロ=ポンティ、リオタール、フーコーデリダ…と一定の年代の人なら名前を聞いただけでウキウキしてしまうような思想家を輩出しました。

ですが、最近、現代思想の中心地はイタリアに移りつつあります。

〈帝国〉論で有名なアントニオ・ネグリ*1、『ホモ・サケル*2以降、注目の的となっているジョルジョ・アガンベン、マッシモ・カッチャーリ*3、アントニオ・グラムシなど名前だけなら聞いたことのある人も多くなってきました。

そんな注目のイタリア思想を紹介するのが本書です。これだけの内容の本が、手に入りやすい文庫で出版されていることにはただただ驚くばかりです。平凡社に感謝しつつ本書を味わうことをオススメします(笑)

*1:

<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

<帝国> グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性

*2:

ホモ・サケル 主権権力と剥き出しの生

ホモ・サケル 主権権力と剥き出しの生

*3:

必要なる天使

必要なる天使