ゆとり社会人の読書ノート

法律を中心にいろいろな本を読みます

佐々木潤之介ほか編『概論日本歴史』(吉川弘文館、2000年)

日本史の概説書のご紹介です。

概論日本歴史

概論日本歴史

本書は、大学教養課程・カルチャースクール(?)レベルの日本史の概説書で、高校日本史レベルの基本的な知識をベースに、日本史の大枠を記述しています。

一般に、日本史を勉強するとなると山川日本史*1 (と詳説日本史研究*2 )を使う人が多いと思います。

これらの教科書は、カラーで図表も多く取り入れられているので、一見してとても読みやすいように見えます。また、脚注には発展的な用語の解説などが付されており、情報量の多さにおいても「お得感」があるかもしれません。

しかし、日本史の勉強において重要なのは、その「時代」を理解することです。細かい単語を覚えることではありません。

極論してしまえば、時代の特性を真に理解していれば、用語などは暗記するまでもなく頭の中に入ってきます*3

本書は、用語などの細かい知識を排除し、積極的に時代の評価を明らかにしています。「理解」するのに最適のテキストです。

大学受験の日本史に違和感を覚えている人、趣味として日本史を勉強したい人にオススメの1冊です。

*1:

*2:

詳説日本史研究

詳説日本史研究

*3:もちろん、勉強の基本は理解と暗記の両輪ですが。