ゆとり社会人の読書ノート

法律を中心にいろいろな本を読みます

斎藤兆史『英語達人列伝』(中公新書、2000年)

おもしろい読み物でした。

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語 (中公新書)

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語 (中公新書)

本書は、日本で英語を勉強しながら、英米人も驚くほどの英語力を身につけた〈達人〉たちの「伝説」を紹介する本です。

登場するのは、新渡戸稲造岡倉天心斎藤秀三郎鈴木大拙幣原喜重郎野口英世斎藤博、岩崎民平、西脇順三郎白州次郎の10人です。

個人的に惹かれたエピソードは、岡倉天心のものです。

天心が弟子の横山大観とボストンを歩いていたとき、1人の若者が次のように声をかけてきました。

What sort of 'nese are you people? Are you Chinese, or Japanese, or Javanese?
(おまえたちは何ニーズだ?チャイニーズか、ジャパニーズか、それともジャワ人か。)

それに対して天心が返したのは、

We are Japanese gentlemen. But what kind of 'key are you? Are you a Yankee, or a donkey, or a monkey?
(我々は日本人の紳士だよ。ところで君は何キーだい?ヤンキーか、ロバか、それともサルか。)

という鮮やかな皮肉。

私は、大学受験のときにこの本を読んで、受験英語を相対化できました。

英語に苦しむすべての人にオススメできる痛快な読み物です。