ゆとり社会人の読書ノート

法律を中心にいろいろな本を読みます

永井均『ウィトゲンシュタイン入門』(ちくま新書、1995年)

永井教授のウィトゲンシュタイン入門書を読みました。

ウィトゲンシュタイン入門 (ちくま新書)

ウィトゲンシュタイン入門 (ちくま新書)

永井教授といえば、本書に限らず一般向けの哲学書で有名です。

分かりやすさとおもしろさを両立した本が多く、私もファンの1人です*1

本書は、「私はなぜ、今ここにこうして存在しているのか」という問題設定から、前期・中期・後期のウィトゲンシュタインを追っていきます。

前期では『論理哲学論考』、中期では『ウィトゲンシュタインウィーン学団』、『哲学的考察』、『哲学的文法1』、『青色本』、後期では『哲学探究』がメインとして扱われています。

本書は、背景知識と思想そのものの叙述のバランスが抜群です。入門書には、どちらかに偏っているものが間々見られますが、本書は(個人的には)お手本とも言うべきバランスです。

教授の著作が哲学界でどのような評価を受けているかは、門外漢の私には分かりませんが、少なくとも本書はウィトゲンシュタインの入門書としてオススメできます。

*1:私のオススメは、

<子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス

<子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス

マンガは哲学する (岩波現代文庫)

マンガは哲学する (岩波現代文庫)

です。